種類と部位
カニの足は何本? 種類別の数え方と通販の「肩」表記
カニの足は種類で数が変わります。国土交通省の多言語解説文とWikipediaで確かめた脚の数を、ズワイ・タラバ・毛ガニ・ワタリガニ別に整理し、通販の「肩」「足◯本」表記の読み方もまとめました。
「2kg買ったのに解凍したら減った」の原因はグレースです。どの店がグレースを含めない重量で表示しているかを並べます。
この記事の要点
この記事で分かること
「解凍したら思ったより少なかった」を防げます。どの店がグレースを含めない重量で表示しているかが分かり、商品ページの内容量表記を見て手元に残る量を見積もれるようになります。
冷凍のカニが届いて、表面に白い氷が付いているのを見たことがあるはずです。これがグレースで、解凍すると水になって流れます。結論から言うと、通販7店舗のうちグレースを含めない重量と明記しているのはかにまみれ、総重量とnet(正味)を併記しているのがかに本舗とざこばの朝市です。各店の商品ページの表示を集めて比べました(4店は2026年9月2日、網走水産・北釧水産・ざこばの朝市は10月13日)。読み終えれば、同じ「1kg」でも手元にどれだけ残るかを表示から読み分けられます。まず何が起きているかから見てください。
グレース(glaze)は、冷凍したカニの表面に意図的に付ける氷の膜です。グレースが多いと解凍後に水っぽく感じやすいため、カニの解凍で水っぽくなる原因と買う前の表示の見方も参考になります。
冷凍庫の中でも食品は水分を失い続けます。表面が乾燥して白っぽくなる「冷凍焼け」を、グレースがバリアとなって防ぎます。空気に触れる面積を減らすので、酸化による風味の低下も遅らせます。エビやホタテなど他の冷凍水産物にも同じ処理が行われます。輸送と保管の期間が長いほど、この膜の役目は大きくなります。
グレースがあること自体は品質管理の一環
論点は膜の有無ではなく、表示重量にその氷を含めているかどうかが商品ページから読めるかです。読めれば、解凍後に手元へ残る量を注文前に見積もれます。
同じカニでも、内容量の書き方は店ごとに違います。
| 店舗 | グレースについての表示 | 正味(net)重量の表示 |
|---|---|---|
| かにまみれ | 「ボイル後のカニ本体だけの重量を表示し、グレースは含めません」とタラバ脚の商品ページに明記。サイトの方針としても「できるだけグレースを含めない重量で販売」と表示 | 表示重量そのものが正味 |
| かに本舗 | 商品ページに「グレース」という語の表示は見当たらず | 「総重量約5kg、net4.4kg」のように総重量とnetを併記 |
| 北国からの贈り物 | 「冷凍された蟹の表面にはグレース加工と呼ばれる氷の膜が付いています」の一般注記あり。重量に含むかの記載は見当たらず | 表示は見当たらず |
| 越前かに問屋ますよね | 「冷凍時の重さ。解凍後は若干目減りあり」と表示 | 商品により正味を主表記(例: タラバ脚900g・総重量1kg前後) |
| 網走水産 | 「当商品の規格は冷凍状態で計測した重量となります。カニなどの商品は水分を多く含むため、解凍後は水分が抜けた分だけ重量が変動します」と商品ページに表示。「グレース」という語は見当たらず | 表示は見当たらず |
| 北釧水産 | 網走水産と同じ「当商品の規格は冷凍状態で計測した重量となります」で始まる文を、商品ページの「重量について」欄に表示。「グレース」という語は見当たらず | 表示は見当たらず |
| ざこばの朝市 | 生ズワイガニ800gの商品ページに「表面の氷を流水にてかるく流し」と食べ方の案内。「グレース」という語は見当たらず | 「内容量 800g (総重量 1kg)」のように正味と総重量を併記 |
かにまみれは姿の商品では「表面には薄い氷の膜(グレース)をかけています」と書き、重量に含むかの明記はありません。同じ店でも商品によって書き分けがあります。
グレースは氷だから、解凍すると水になって流れ落ちます。 これが1つ目です。
2つ目は「ドリップ」。解凍する過程で身から抜け出る水分です。グレースが「もともと氷として外側に付いていた分」なのに対し、ドリップは「身の中から出てくる分」。発生の仕組みが違います。グレースは表示重量に含むかどうかが論点になり、ドリップは解凍方法や保管状態で量が変わります。
かに本舗の生ずわい脚肉むき身は総重量約2,000g・net1,600gの併記で、差は400g。大型4Lボイルずわいがに肩脚は総重量約5,000g・net4,400gで差は600gです(2026年9月2日の公式表示)。この差にグレースと殻が含まれますが、内訳の数字は商品ページには書かれていません。ざこばの朝市の生ズワイガニ(ハーフカット)は「総重量1㎏※解凍後約800g」の表示で、差は200gです(2026年10月13日の商品ページ)。
対策は、net併記のある商品を候補に残すことです。 総重量しか書かれていない商品どうしなら、総重量ベースで揃えて比べれば前提はそろいます。解凍のしかたはカニ通販の失敗を避ける5つの確認事項でも触れています。
出典: 経済産業省「計量法における商品量目制度Q&A集」https://www.meti.go.jp/policy/economy/hyojun/techno_infra/00_download/14_ryoumoku_qa_20190530.pdf(2026年9月2日取得)
だから「正味重量◯kg」という表記は、氷を除いた重量として読めます。「解凍後の重量は約◯kg」まで書かれていれば、手元に残る量にいちばん近い数字です。総重量だけが書かれている場合は、そこにグレースと殻が乗っていると考えて量を見積もることになります。
形状によって氷と殻の比率が変わる
殻を含む姿や脚は殻の重量が大きく、殻をほぼ含まないむき身では氷の比率が相対的に目立ちます。形状をそろえて比べれば、この違いは比較から外れます。
「2kg」とだけ書かれている商品では、その2kgに氷が何g乗っているかを買う側は知りようがありません。解凍して手元に残る量が想像より少なければ、そこで初めて差に気づくことになります。
net併記やグレース不算入の明記がある商品なら、注文前に手元に残る量の見当がつきます。同じ価格帯で迷ったとき、この表示があるかどうかは比較の材料になります。
詳細はカニ2kgは何人前? 各社の公式表示を並べて比べる、表示の読み方はカニ 内容量の表記を読み解く、価格比較の考え方はカニのkg単価を比べるときの落とし穴にまとめています。
氷なので、解凍すると水になります。解凍時に流して捨てます。
グレースは輸送中の乾燥と酸化を防ぐために意図的に付けられます。見るべきは膜の量ではなく、その重量が表示に含まれているかどうかです。
かにまみれがタラバ脚の商品ページに「ボイル後のカニ本体だけの重量を表示し、グレースは含めません」と明記し、サイトの方針としても同様の表示をしています。かに本舗は「総重量◯kg、net◯kg」を併記しています(2026年9月2日の公式表示)。
形状で変わります。殻を含む姿や脚は殻の重量が相対的に大きく、殻をほぼ含まないむき身では氷の比率が目立ちやすくなります。形状ごとに各社の内容量表記を並べると違いが見えます。
グレースは冷凍カニを守る氷の膜で、計量法上は内容量に含めない整理がされています。手元に残る量を注文前に見積もるなら、表示の書き方を見るのが早道です。
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