種類と部位
カニの「ガニ」とは? 食べられない部分と外し方
カニの「ガニ」とはエラのこと。胴の左右にある灰色のビラビラした部位です。ふんどしとあわせて外す部分の位置と手順を、公開資料の記述に沿って整理します。
アブラガニとタラバガニは、消費者庁の資料で標準和名も学名も別に定められた別種です。見分け方は甲羅の突起の数でした。
この記事の要点
この記事で分かること
アブラガニとタラバガニが別種として扱われる根拠が、消費者庁の資料で確認できます。公的資料に載っている見分け方が1つ分かります。読み終えたら、商品ページのどこを見れば種名を確かめられるかが分かります。
アブラガニとタラバガニは名前も見た目も似ていますが、消費者庁の資料では別種として整理されています。2026年9月3日に確認した内容はこうです。
| 項目 | タラバガニ | アブラガニ |
|---|---|---|
| 標準和名 | タラバガニ | アブラガニ |
| 学名 | Paralithodes camtschatica | Paralithodes platypus |
| 左欄に代わる一般的名称例 | - | - |
どちらも同じタラバガニ属(Paralithodes属)ですが、種としては別に分類されています。同じ別表1には近縁種の「ハナサキガニ」(学名Paralithodes brevipes)も並び、3種とも標準和名と学名がそれぞれ違う別種として扱われています。
出典: 消費者庁「魚介類の名称のガイドライン」別表1caa.go.jp(2026年9月3日取得)
同ガイドラインには別途「ブランド名」の項目があり、ブランド名(商品名)は食品表示法に基づく魚介類の「名称」ではないとされています。任意に表示すること自体は差し支えないものの、「景品表示法の不当表示や食品表示基準の表示禁止事項に該当するような用語を使用してはなりません」と明記されています。例として「越前ガニ」というブランド名の標準和名は「ズワイガニ」と示され、ブランド名と標準和名は別の情報として扱われています。
公的資料・業界団体の公式資料で確認できた見分け方は、甲羅中央部(心域)にある突起(トゲ)の数です。東京都中央卸売市場豊洲市場の関係事業者団体が運営する公式サイト「ザ・豊洲市場」の解説記事は、「甲面中央部の心域にある突起がタラバガニの6本に対し、4本なので見分けられます」と説明しています。
出典: 一般社団法人 豊洲市場協会「ザ・豊洲市場」toyosu-market.or.jp(2026年9月3日取得)
脚の色・体色・産地・漁期で見分ける方法を紹介するページも複数ありますが、公的資料での裏付けは取れませんでした。
姿の商品なら甲羅を見て確かめられます。ただし、脚だけの商品やむき身では、甲羅そのものが手元に届きません。この場合は次の章の表示の確認手順を使ってください。
次に見る
タラバガニと分かったら、次は値段と店を決める番です。タラバガニ1kgの相場で価格帯を確認し、通販7店舗の公式表示を比較で送料・返品条件を店ごとに確かめられます。
消費者庁「魚介類の名称のガイドライン」の一般ルールは、こう示しています。「魚介類は、種により品質や価格に違いがある場合が多いため、消費者の商品選択に際し種名は重要な情報となることから、種による形態や品質の違いが生産者や流通業者の間で認識され、これが取引価格に反映されている場合は、原則として、種ごとの名称を表示してください」。
アブラガニとタラバガニは標準和名・学名がそれぞれ別に定められた種で、置き換え表示の例示もありません。
同ガイドラインは「海外漁場魚介類及び外来種については、標準和名が付けられていない種もあることから、消費者に優良誤認(例えば分類学上無関係であるにもかかわらず高級魚類に似せた名称を付して、あたかもその類縁種であるように誤認させること)を生じさせないような配慮が必要」とも明記しています。優良誤認は景品表示法が規定する不当表示の一類型で、実際の内容よりも著しく優良であると一般消費者に誤認される表示を指します。
出典: 消費者庁「魚介類の名称のガイドライン」caa.go.jp(2026年9月3日取得)
7店舗の公式サイトのトップページと商品カテゴリのナビゲーションで「アブラガニ」の表記を確認しました(上4店は2026年9月3日、下3店は10月13日)。
| 店舗 | 「アブラガニ」の表記 | カテゴリに並ぶ種類 |
|---|---|---|
| かに本舗 | 見当たりませんでした | ずわいがに/たらばがに/とげずわい/紅ずわい/毛がに |
| 越前かに問屋ますよね | 見当たりませんでした | — |
| かにまみれ | 見当たりませんでした | 毛ガニ/ずわいガニ/タラバガニ/花咲ガニ |
| 北国からの贈り物 | 見当たりませんでした | タラバガニ/ズワイガニ/毛蟹/花咲蟹 |
| 網走水産 | トップページのメニューにはなし。「アブラガニ」の売り場ページはあり、「現在登録されている商品はありません」の表示 | タラバガニ/ずわいがに/毛がに/花咲がに・いばらがに |
| 北釧水産 | 見当たりませんでした | 毛がに/タラバガニ/かにしゃぶ/花咲がに/ずわいがに |
| ざこばの朝市 | 見当たりませんでした | —(カニは「蟹(かに)」の1分類) |
※ 表は横にスクロールできます。トップページとカテゴリナビゲーションを確認した範囲の結果です(網走水産のみ「アブラガニ」の売り場ページも確認)。商品ページの個別の説明文まで全件を見たものではなく、仕入れ状況によって表記が変わる可能性があります。
かに本舗・ますよね・かにまみれ・北国からの贈り物のタラバガニ商品の産地表示は、ロシア産・アメリカ(アラスカ)産が並びます。ざこばの朝市のボイルたらばがに肩肉も「ロシア産(オホーツク海域)」の表示でした(2026年9月5日)。かにまみれのタラバガニ無添加ボイル脚は加工地を「北海道/宮城県/茨城県」、北国からの贈り物のタラバガニ足4Lは「北海道川上郡弟子屈町」と表示していました(2026年9月2日)。産地・加工地の表示があると、商品の素性を確かめる手がかりが増えます。
系統が大きく違う種同士の違いはタラバガニとズワイガニの違いで、カニ全般の種類と選び方はカニ 種類と選び方で扱っています。タラバガニの価格帯はタラバガニ1kgの相場にまとめました。
別種です。消費者庁「魚介類の名称のガイドライン」の別表1では、タラバガニ(学名Paralithodes camtschatica)とアブラガニ(学名Paralithodes platypus)が、同じタラバガニ属に含まれながら標準和名の異なる別種として掲載されています。「左欄に代わる一般的名称例」の欄はどちらも「-」で、片方をもう一方の名称に置き換えて表示できる例示はありません。
甲羅中央部(心域)の突起の数です。一般社団法人 豊洲市場協会の公式サイトは「甲面中央部の心域にある突起がタラバガニの6本に対し、4本なので見分けられます」と説明しています(2026年9月3日取得)。脚だけの商品では甲羅が手元に届かないため、商品名・学名・原材料名の表記で確認してください。
通販7店舗のうち「アブラガニ」の売り場ページがあったのは網走水産だけで、2026年10月13日は「現在登録されている商品はありません」の表示でした。同じページには、アブラガニの季節を「毎年1月から6月」とする説明があります。ほかの6店舗のトップページ・商品カテゴリに表記は見当たりませんでした(4店は2026年9月3日、北釧水産・ざこばの朝市は10月13日に確認)。並んでいたのはずわいがに・たらばがに・とげずわい・紅ずわい・毛がに・花咲ガニ・いばらがにです。個別の商品ページは、購入前にご自身でも種名・学名・原材料名の表記をご確認ください。
アブラガニとタラバガニは、消費者庁の資料で標準和名も学名も別に定められた別種です。見分け方として公的資料で確認できたのは、甲羅中央部の突起の数(タラバガニ6本・アブラガニ4本)でした。
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