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毛ガニとタラバガニの違いは? 分類・部位・値段

タラバガニと毛ガニは分類も食べる部位も違います。脚肉かミソか、そして1gあたりでどれだけ違うかを示します。

執筆: 吉田和輝種類と部位

ボイルした毛がにの姿4杯
(画像提供: かに本舗)

この記事の要点

  • タラバガニは生物学的にはヤドカリの仲間、毛ガニはクリガニ科に属するカニの仲間で、分類そのものが異なります。タラバガニは脚が8本で脚肉が中心、毛ガニは脚が10本でミソと身の両方を食べます。
  • 通販での売られ方も違い、タラバガニは肩脚が中心、毛ガニは姿のまま届くのが一般的です。
  • 送料込みの1gあたりでは、タラバガニ7.4〜16.7円/g、毛ガニ12.2〜24.1円/gと、毛ガニのほうが高い側に並びます。

この記事で分かること

脚肉のボリュームならタラバガニ、ミソまで含めた一杯の味わいなら毛ガニ。分類・部位・売られ方の違いに加えて、7店舗の公式表示から1gあたりの値段まで並べたので、どちらを買うか決められます。

タラバガニと毛ガニ、どちらを買うか決めかねていませんか。結論から言うと、食べる部位が違うので比べる軸が変わります。タラバガニは脚肉、毛ガニはミソと身の両方です。北海道庁の資料で分類を確認し、7店舗の公式表示で値段まで並べました。1gあたりではタラバガニが7.4円から、毛ガニが12.2円からです(2026年9月2日・5日の公式表示)。

結論:分類が違い、食べる部位も値段の水準も違う

生物学的な分類がそもそも違う

見た目は「太い脚を持つカニ」で共通していますが、分類は別です。毛ガニの人数の目安は、毛ガニ1杯は何人前? サイズ別の杯数早見表の杯数早見表で確認できます。

タラバガニ
タラバガニ科。"カニ"の名が付いているが、生物学的にはヤドカリの仲間
毛ガニ
クリガニ科に属する。カニかご漁業でオホーツク海・太平洋側の砂・砂泥底から漁獲される

出典: 北海道庁 水産林務部「タラバガニ[鱈場蟹]」https://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/gid/fis079.html、北海道庁 水産林務部「ケガニ[毛蟹]」https://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/gid/fis080.html(いずれも2026年9月2日取得)

タラバガニは、通常のカニが持つ「はさみ状の鉗脚1対+歩脚4対」のうち、最後の1対が退化して甲羅の下に隠れています。だから外見上は脚が8本です。毛ガニはこの退化が起きていないので、はさみを含めて10本。分類上のグループそのものが違う生き物です。

クリガニと毛ガニの違い(同じクリガニ科の別種)

春先に「クリガニ」「栗ガニ」「桜ガニ」の名で並ぶカニは、毛ガニと同じクリガニ科に属する別の種です。名前と見た目が似ているぶん、毛ガニのつもりで買うと重さ・時期・産地の見方がずれます。公的資料で確認できる違いを3点に絞って並べます。

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毛ガニとクリガニ(トゲクリガニ)の公的資料上の違い
項目毛ガニトゲクリガニ(陸奥湾の「さくらがに」「はなみがに」)
分類クリガニ科クリガニ科(学名 Telmessus acutidens)
大きさの基準漁獲できるのは甲長8cm以上の雄のみ(雌は漁獲禁止)成熟は甲長50mm以上。雄は満3歳で甲長約94mm。陸奥湾では雄の甲長7cm未満・雌の甲長6cm未満を再放流
主な漁場と時期オホーツク海・太平洋側の水深150mより浅い砂・砂泥底。漁期は網走3〜8月、宗谷2〜5月、胆振6〜8月など地域で異なる陸奥湾で篭・さし網により周年漁獲。水揚げのピークは4〜5月

※ 表は横にスクロールできます。出典: 北海道庁 水産林務部「ケガニ[毛蟹]」https://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/gid/fis080.html、地方独立行政法人青森県産業技術センター 水産総合研究所「トゲクリガニ」(資源評価資料)https://www.aomori-itc.or.jp/_files/00146357/19togekurigani.pdf(いずれも2026年9月13日取得)

通販の商品名で見分けるなら、種名がそのまま手がかりです。商品名に「クリガニ」「栗ガニ」を含む商品は、かに本舗・越前かに問屋ますよね・かにまみれ・網走水産のサイト内検索で2026年9月13日時点で該当なしでした。各店の毛ガニは「毛がに」「毛ガニ」の商品名に産地(北海道など)と1杯の重量を添えて表示しています。商品名に「クリガニ」「桜ガニ」とあれば毛ガニとは別種なので、重量と産地の表示だけでなく種名まで確認してください。

脚の本数と太さの違い

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タラバガニと毛ガニの脚の本数
項目タラバガニ毛ガニ
見た目の脚の本数8本(歩脚3対+はさみ1対)10本(歩脚4対+はさみ1対)
脚の太さ太い相対的に細く短い
特徴最後の歩脚1対が退化し甲羅の下に隠れる退化した脚はなく、全身に短い毛が生えている

※ 表は横にスクロールできます。出典: 北海道庁 水産林務部「タラバガニ[鱈場蟹]」https://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/gid/fis079.html(2026年9月2日取得)

タラバガニの脚は太く長いので、1本あたりの食べごたえがあります。毛ガニの脚は細く短いため、通販の写真も「姿全体」で見せる売り方になります。

食べる部位が違う:脚肉かミソと身か

タラバガニ:脚肉が中心

脚が太く身が詰まっているため、脚肉を食べることが目的になります。通販で売られる形も脚が中心で、肝膵臓(いわゆるカニ味噌にあたる部分)は加熱前に取り除くのが一般的な扱いです。

毛ガニ:ミソと身の両方

脚肉だけでなく、甲羅に詰まったミソ(内子・外子・肝膵臓)も味の中心として扱われます。塩ゆでにするだけで身とミソの両方を楽しめる食べ方が知られており、身肉の味の良さについても言及があります。

出典: 北海道庁 水産林務部「ケガニ[毛蟹]」https://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/gid/fis080.html(2026年9月2日取得)

向く食べ方の違い

タラバガニは脚肉のボリュームを活かしたボイルやバター焼きに向きます。毛ガニは姿のまま茹でて身とミソを一緒に味わう食べ方が中心で、脚を1本ずつ折る手間はありますが、ミソまで含めた一杯を楽しむカニです。

7店舗の公式表示で、値段はどこまで違うか

分類と部位の違いは値段にも出ます。同じ式で並べました。

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タラバガニと毛ガニの表示価格と1gあたり(2026年9月2日・5日の公式表示。北釧水産は北海道あての送料970円で算出)
種類店舗・商品表示内容量表示価格表示g単価産地表示
タラバガニかに本舗 超特大7L生たらばがに総重量1.2kg(正味1kg)8,900円7.4円/gロシア
タラバガニ越前かに問屋ますよね 極上特大タラバ蟹/足総重量1kg前後(900g)9,700円9.7円/gロシア産
タラバガニざこばの朝市 極上【特大】ボイルたらばがに 肩肉1kg13,824円13.8円/gロシア産(オホーツク海域)
タラバガニ北国からの贈り物 タラバガニ足 4Lサイズ800g前後12,780円16.0円/gロシア
タラバガニ網走水産 025 生たらばがに足 800g×2束1,600g26,000円16.2円/g記載なし
タラバガニかにまみれ 無添加ボイル脚 4L/1肩800g前後11,800円16.7円/gロシア産/アメリカ産
タラバガニ網走水産 014 ボイルたらばがに足 800g×1束800g16,000円20.0円/g記載なし
毛ガニかに本舗 特大 北海道浜茹で毛がに姿1杯約800g9,800円12.2円/g北海道(紋別で加工)
毛ガニ網走水産 424 毛がに(ボイル) 440g×2尾880g12,800円14.5円/g記載なし
毛ガニ北国からの贈り物 毛ガニ姿 特大1kg前後15,980円16.0円/g北海道産
毛ガニ北釧水産 ブランド毛がに「雄武」超特大サイズ800g前後11,380円15.4円/g北海道雄武
毛ガニ北釧水産 ブランド毛ガニ「枝幸」超特大サイズ800g前後13,350円17.9円/g北海道枝幸
毛ガニかにまみれ 無添加 浜茹で毛ガニ 3〜4特ランク450g前後9,280円24.1円/g北海道オホーツク海産 雄武・枝幸・頓別

表示g単価は「表示価格+送料+クール便料金 ÷ 表示内容量(g)」です。送料条件は2026年9月3日・5日の各店公式表示。毛ガニの重量表示は姿の総重量(網走水産は2尾の合計)で、甲羅と内臓を含みます。

北釧水産の送料は届け先の地域別で、関東あては1,330円です(2026年9月5日の公式表示)。

産地の傾向もはっきり分かれます。タラバガニは産地が書かれた5店舗すべてがロシア・アメリカなど海外産の表示、毛ガニは産地が書かれた4店舗すべてが北海道産の表示です。網走水産の商品ページには産地の欄がありません(2026年10月13日の商品ページ)。

タラバと毛ガニの産地表記を公式サイトで確認する

かに本舗の公式サイトで価格を見る

合計8,000円以上で送料無料(2026年9月3日の公式表示)。毛がには「数量に限りがあります」と表示されています。

通販での売られ方が違う

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通販での主な売られ方
項目タラバガニ毛ガニ
主な形態肩脚・脚(カット済み)が中心姿のまま(丸ごと1杯)が中心
調理状態ボイル済みが多い。生の商品もある浜茹でが中心
重量表示の意味脚単体の重量。正味を併記する商品もある甲羅・内臓を含む1杯の総重量

タラバガニは脚だけをカットして凍結・輸送する形が主流なので、届いた時点で脚肉のボリュームが見た目で分かります。毛ガニは姿のまま茹でて届くのが一般的で、甲羅を開けてミソを取り出す工程が食べる楽しみの一部になります。

商品名の見分け方も違います。タラバガニは「肩脚」「脚」「ポーション」、毛ガニは「姿」「1杯」。毛ガニの重量表示はそのまま1杯の総重量を指すことが多い点に注意してください。肩脚の定義はカニの肩脚とは?で扱っています。

気になる点:毛ガニは単価が高く、タラバは在庫が動く

毛ガニは1gあたりが高く出ます。 甲羅と内臓を含む総重量で表示されるため、単価の分母に食べない部分が入ります。かにまみれの450g前後の毛ガニは24.1円/gで、この記事で並べた中では最も高い水準です。ただし同じ商品は「流氷明け新物・身入り3〜4特・無添加(原材料は毛がに・塩のみ)」と表示されており、単価だけでは説明のつかない条件が付いています。対策は、毛ガニどうしで並べること。タラバガニと同じ表で単価順に並べても、比べているものが違います。

タラバガニは在庫が動きます。 かにまみれのタラバ脚4L/1肩は、2026年9月2日時点で売り切れ(再入荷受付中)の表示でした。5L/1肩1000g前後(17,800円)も同様です。北国からの贈り物の訳ありタラバ2kgもSOLD OUT表示です。注文前に在庫の表示を確認してください。

向かない人: カニミソを食べない人には毛ガニの姿は向きません。単価の分母に甲羅と内臓が入るぶん、脚肉だけが目的ならタラバガニの脚のほうが合います。逆に、殻をむく手間を最小にしたい人には、姿で届く毛ガニは工程が多くなります。

どちらを選ぶか

  1. 脚肉のボリュームを重視する → タラバガニの肩脚・脚。1gあたりも7.4円から選べます
  2. ミソまで含めて一杯を味わう → 毛ガニの姿。北海道産の表示が中心です
  3. 調理の手間を減らす → カット済みで届くタラバガニの脚のほうが扱いやすい形です
  4. 年末に「カニらしい見た目」を出す → 姿のまま届く毛ガニが食卓の主役になります

タラバガニとズワイガニの違いはタラバガニとズワイガニの違い、種類全体はカニの種類と選び方、重量の目安はカニ4人前は何キロ?で扱っています。

よくある質問

Q. タラバガニと毛ガニ、どちらが高いですか?

1gあたりでは毛ガニが高い側に並びます。タラバガニは7.4〜16.7円/g、毛ガニは12.2〜24.1円/gです(2026年9月2日の公式表示)。毛ガニは甲羅と内臓を含む1杯の総重量で表示されるため、分母に食べない部分が入る点も影響します。

Q. タラバガニと毛ガニ、どちらが「本物のカニ」ですか?

毛ガニはクリガニ科に属するカニの仲間です。タラバガニは名前に「カニ」と付きますが、生物学的にはヤドカリの仲間に分類されます(北海道庁の資料、2026年9月2日取得)。通販・小売の現場ではどちらも「カニ」として扱われています。

Q. タラバガニのミソは食べられないのですか?

タラバガニの肝膵臓(ミソにあたる部分)は、加熱前に取り除いて食べないのが標準的な扱いです。ミソを食べたい場合は毛ガニの姿を選んでください。表の毛ガニはどれも姿で、甲羅ごと届きます。かに本舗・かにまみれ・網走水産・北釧水産の「枝幸」は茹でてある表示です(2026年9月2日・5日の公式表示)。

Q. クリガニは毛ガニの代わりになりますか?

同じクリガニ科の別種で、公的資料では大きさの基準と漁期が異なります。毛ガニは甲長8cm以上の雄だけが漁獲対象(北海道庁の資料)、トゲクリガニは陸奥湾で4〜5月に水揚げのピークがあります(青森県産業技術センターの資料、いずれも2026年9月13日取得)。通販ではかに本舗・ますよね・かにまみれ・網走水産の商品名に「クリガニ」の表記が2026年9月13日時点でなく、毛ガニは「毛がに」の商品名で産地と重量が表示されています。買うときは商品名の種名と1杯の重量で判断してください。

まとめ

タラバガニはヤドカリの仲間で脚が8本、脚肉を食べるカニ。毛ガニはクリガニ科で脚が10本、ミソと身の両方を食べるカニです(北海道庁の資料、2026年9月2日取得)。

量を優先するなら、タラバガニの脚。 7.4円/gから選べて、脚肉のボリュームが見た目で分かります。贈り物や食卓の主役にするなら、毛ガニの姿。 産地が書かれた4店舗はすべて北海道産の表示で、甲羅ごと届きます。年末に人数で囲むなら、単価の低いタラバガニの脚を量で用意し、毛ガニは1杯を添える組み合わせが成り立ちます。

毛ガニの産地とランク表記を公式サイトで確かめる

かにまみれの公式サイトで価格を見る

送料は全国一律1,550円(2026年9月3日の公式表示)。返品の連絡は到着後3日以内、解凍後12時間を超えると対象外です。


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